「きょうき」は「狂気」「凶器」「狂喜」がありますが、使い方はそれぞれで異なります。論文・小論文ではきちんと区別して使えるようにしていきましょう。ここでは「狂気」「凶器」「狂喜」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「狂気」「凶器」「狂喜」の違い
狂気(きょうき)
意味:精神が異常になり常軌を逸していること。
凶器(きょうき)
意味:殺傷の道具。
「凶器」はナイフ・ピストルなど、人の生命や身体に危害を与え、殺害や傷害のために用いられる道具の総称を言います。
狂喜(きょうき)
意味:大喜び。
「狂喜」は気が狂いそうなほど喜ぶことを言います。
きょうき乱舞は狂喜が正しい
「きょうき乱舞」は思わず踊ってしまうほど大いに喜ぶことなので、ここでは「狂喜」が正解です。
「狂気」の例文
例文1:子供にこんな仕打ちをするのは狂気の沙汰としか思えない。
「きょうきの沙汰」は精神が異常になり常軌を逸している状況のことなので、ここでは「狂気」を使います。
例文2:彼は狂気を感じさせる演技で観客を魅了させた。
「きょうきを感じさせる」は精神が異常になり常軌を逸している状態を感じさせることなので、ここでは「狂気」を使います。
「凶器」の例文
例文1:犯行の凶器は傷口の形状から鋭利な刃物だと見られている。
「犯行のきょうき」は殺傷の道具のことなので、ここでは「凶器」を使います。
例文2:犯人は逃走途中に凶器のハンマーを川に棄てたと供述している。
「きょうきのハンマー」は殺傷の道具のことなので、ここでは「凶器」を使います。
「狂喜」の例文
例文1:嬉しさのあまり狂喜して喜んだ。
「きょうきして喜ぶ」は思わず踊ってしまうほど大いに喜ぶことなので、ここでは「狂喜」を使います。
例文2:彼は志望校の合格通知を手にして、狂喜のあまり小躍りした。
「きょうきのあまり小躍りした」は思わず踊ってしまうほど大いに喜ぶことなので、ここでは「狂喜」を使います。
論文・小論文で「狂気」「凶器」「狂喜」を使い分ける視点
「きょうき」は「狂気」「凶器」「狂喜」がありますが、意味はそれぞれで異なります。「狂気」は異常な精神状態、「凶器」は殺傷の道具、「狂喜」は大いに喜ぶことです。論文・小論文ではそれぞれに気をつけてきちんと文中で使えるようにしていきましょう。