「きこう」は「奇行」「奇効」がありますが、意味は全く違います。論文・小論文ではきちんと使いこなせるように理解していきましょう。ここでは「奇行」「奇効」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「奇行」と「奇効」の違い
奇行(きこう)
意味:普通の人のしないような風変わりな行動。奇抜な振る舞い。
奇効(きこう)
意味:思いがけない効果。不思議な効き目。
きこうを奏するは奇効が正しい
「きこうを奏する」は思いがけない効果があるという意味なので、ここでは「奇効」が正解です。
「奇行」の例文
例文1:彼は病気になってから奇行が目立つようになった。
「きこうが目立つ」は奇抜な振る舞いが目立つことなので、ここでは「奇行」を使います。
例文2:愛する人を失って、彼は悲しみのあまり奇行に走る行動をするようになった。
「きこうに走る行動」は奇抜な振る舞いをする行動のことなので、ここでは「奇行」を使います。
「奇効」の例文
例文1:本で読んだとおりにやってみると奇効を奏するかもしれない。
「きこうを奏する」は思いがけない効果があるという意味なので、ここでは「奇効」を使います。
例文2:なぜか彼が対処すると奇効を奏することがある。
「きこうを奏する」は思いがけない効果があるという意味なので、ここでは「奇効」を使います。
論文・小論文で「奇行」と「奇効」を使い分ける視点
「きこう」は「奇行」「奇効」がありますが、意味はそれぞれ違います。論文・小論文では「奇行」は奇抜な振る舞い、「奇効」は思いがけない効果と覚えておきましょう。