「きょとう」は「巨頭」「挙党」がありますが、意味はそれぞれに違います。論文・小論文ではきちんと理解して使えるようにしておきましょう。ここでは「巨頭」「挙党」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「巨頭」と「挙党」の違い
巨頭(きょとう)
意味:ある分野で多大な影響を与える重要な地位にある人物。
「巨頭」はある分野において多大な影響を与える重要な地位にある人物のことを言います。その他にも大きな頭という意味もあります。
挙党(きょとう)
意味:一つの政党全体。
「挙党」は政党内で対立している勢力も取り込んで、反主流派のない状態で党を挙げて物事に取り組むことを言います。
二大きょとうは巨頭が正しい
「二大きょとう」はある分野において多大な影響を与える重要な地位にある人物の2人を指すため、ここでは「巨頭」が正解です。
「巨頭」の例文
例文1:彼は財界の巨頭なので、みんな彼には逆らえない。
「財界のきょとう」は財界において多大な影響を与える重要な地位にある人物のことなので、ここでは「巨頭」を使います。
例文2:この業界では二大巨頭と言われた2人だが、実は幼なじみでお互いのことはよく知っているらしい。
「二大きょとう」はその業界において多大な影響を与える重要な地位にある人物の2人ということなので、ここでは「巨頭」を使います。
「挙党」の例文
例文1:挙党一致でコロナ禍に立ち向かわなくては、この難局を乗り切れないだろう。
「きょとう一致」は一つの政党全体という意味なので、ここでは「挙党」を使います。
例文2:挙党内閣は無意味な足の引っ張り合いはなくなるが、反対勢力がなければ自らの利権ばかりを求めるようになる危険性もある。
「きょとう内閣」は一つの政党全体を包括した内閣という意味なので、ここでは「挙党」を使います。
論文・小論文で「巨頭」と「挙党」を使い分ける視点
「きょとう」は「巨頭」「挙党」がありますが、それぞれの意味は「巨頭」は多大な影響を与える重要な地位にある人物、「挙党」は一つの政党全体を意味します。論文・小論文では意味の違いに注目して使えるようにしておきましょう。