「こうれい」は「恒例」「好例」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと文中で支えるようにしておきましょう。ここでは「恒例」「好例」のそれぞれの違いや例文について解説していきます。
「恒例」と「好例」の違い
恒例(こうれい)
意味:いつも同じ時期に決まって行われること。
好例(こうれい)
意味:適例。
「好例」は何かの説明にぴったりの例のことを言います。
新春こうれいの会は恒例が正しい
「新春こうれいの会」は新春の時期に決まって行われる会のことなので、ここでは「恒例」が正解です。
「恒例」の例文
例文1:お正月に上司宅にご挨拶に伺うことは我が社の恒例行事だ。
「こうれい行事」はいつも同じ時期に決まって行われる行事のことなので、ここでは「恒例」を使います。
例文2:恒例の社員旅行の季節が来ました。今年はグランピングを行います。
「こうれいの社員旅行」はいつも同じ時期に決まって行われる社員旅行のことなので、ここでは「恒例」を使います。
「好例」の例文
例文1:ちょうど好例があったので、この状況を説明するのはたやすかった。
「こうれいがあった」は適例があったと言うことなので、ここでは「好例」を使います。
例文2:社長夫婦はいつも仲良しでまさに夫唱婦随の好例だ。
「夫唱婦随のこうれい」は夫婦仲が良いという適例があったと言うことなので、ここでは「好例」を使います。
論文・小論文で「恒例」と「好例」を使い分ける視点
「こうれい」は「恒例」と「好例」がありますが、使い方は異なります。論文・小論文では「恒例」はいつも同時期に開催されること、「好例」は適例のことと覚えておきましょう。