「さかな」はよく使う言葉ですが、漢字のそれぞれの意味は意外と知られていないのではないでしょうか?使い方を間違えると、おかしな表現になるため気を付けたい言葉です。ここでは、「魚」「肴」のそれぞれの意味の違いと例文について解説していきます。
「魚」と「肴」の違い
魚(さかな)
意味:魚類の総称のこと。
肴(さかな)
意味:酒を飲む際に添える食品、おつまみのこと。
派生して、酒を飲む際に一緒に楽しむ人や話題などの様々な対象も「肴」といいます。「さかな」と読みますが、魚類だけでなく、おかず全般に及びます。
酒のさかなは「肴」が正しい
「酒のさかな」は酒を飲む際に添える食品のことなので「肴」が正解です。ちなみに、「肴」の語源は「酒菜」(さかな)です。
「魚」の例文
例文1:水族館に行けば、色んな魚が一度に観賞できる。
ここでは生き物の魚類を指すので「魚」を使います。
例文2:魚は煮つけにするのが一番好きな食べ方です。
ここでは食べ物の魚類を指すので「魚」を使います。
「肴」の例文
例文1:こってりと甘い煮物は酒の肴に向かない。
ここでは、おつまみに向かないということを言っているため「肴」を使います。
例文2:2人の結婚話を肴にして今日は一杯やりましょう。
ここでは、派生して、酒を飲む際に一緒に楽しむ話題のことを表すので「肴」を使います。
論文・小論文で「魚」と「肴」を使い分ける視点
「さかな」は一度わかると区別しやすい漢字です。ただ、ひらがなで書くことは少なく、間違えると恥ずかしい漢字でもあるため、論文・小論文で書く時は正しく書けるように気を付けましょう。