「いっぱ」は「一派」「一波」などがありますが意味は異なります。論文・小論文できちんと使えるようそれぞれの意味を理解しておきましょう。ここでは「一派」「一波」の意味の違いや例文について解説していきます。
「一派」と「一波」の違い
一派(いっぱ)
意味: 一つの流派。
「一派」は主義・主張や目的などを同じくする人たちの仲間を指すこともあります。
一波(いっぱ)
意味:一つの波。
「一波」は転じて一つの波紋を指し、波のように押し寄せる様を表します。
会長が率いるいっぱは一派が正しい
「会長が率いるいっぱ」は主義・主張や目的などを同じくする人たちの仲間のことをいうので、ここでは「一派」が正解です。
「一派」の例文
例文1:量的緩和を推す一派が法案通過を後押ししたと考えられる。
「量的緩和を推すいっぱ」は主義・主張や目的などを同じくする人たちの仲間のことをいうので、ここでは「一派」を使います。
例文2:この絵画は写実主義を信奉する一派の誰かによって描かれたものと思われる。
「写実主義を信奉するいっぱ」は主義・主張や目的などを同じくする人たちの仲間のことをいうので、ここでは「一派」を使います。
「一波」の例文
例文1:一波纔かに動いて万波随う
「一波纔かに動いて万波随う」は小さな一波が起こったことをきっかけに物事が大きくなる様を表します。
例文2:トイレットペーパーが不足したので店頭に一波また一波と買い物客が押し寄せた。
「いっぱまたいっぱ」は波のように次々と押し寄せる様を表します。
論文・小論文で「一派」と「一波」を使い分ける視点
「いっぱ」は「一派」「一波」がありますが、それぞれの意味は大きく違います。「一派」は仲間、「一波」は波紋と覚えておきましょう。論文・小論文ではきちんと区別して使えるようにしておきましょう。