「ぜんれい」は「前例」「全霊」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと理解して使えるようにしておきましょう。ここでは、「前例」「全霊」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「前例」と「全霊」の違い
前例(ぜんれい)
意味:前にあげた例。
「前例」は前にあげた例という意味の他にも以前にあった同じ類いの事象や、これまでのしきたりなども意味します。
全霊(ぜんれい)
意味:魂のすべて。全精神力。
ぜんれいを見ないは前例が正しい
「ぜんれいを見ない」は以前に同じ類いの事象は起こらなかったということなので、「前例」が正解です。
「前例」の例文
例文1:前例に従って処理されるなら、減給というところが妥当だろう。
「ぜんれいに従って処理される」はこれまでのしきたりに従って処理されるということなので、ここでは「前例」を使います。
例文2:こんなずさんなやり方が前例となっていいのだろうか?
これからの基準になる初めての事象にはふさわしくないということなので、ここでは「前例」を使います。
「全霊」の例文
例文1:全身全霊をささげて彼女のことを幸せにしたいと思います。
「全身ぜんれい」はその人の持っている体力と精神すべてということなので、ここでは「全霊」を使います。
例文2:.彼は何事に対しても全身全霊を傾ける真面目な人だ。
「全身ぜんれい」はその人の持っている体力と気力すべてということなので、ここでは「全霊」を使います。
論文・小論文で「前例」「全霊」を使い分ける視点
「ぜんれい」は「前例」「全霊」がありますが、それぞれの意味は異なります。「全霊」は「全身全霊」という言葉でよく使われます。