「可もなく不可もなし」と「可もなく不可もなく」の違い、意味、例文

「可もなく不可もなく」や「可もなく不可もなし」は日常でもよく使われる慣用句ですよね。それでは具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「可もなく不可もなし」の意味や「可もなく不可もなく」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「可もなく不可もなし」の読み方

読み方:かもなくふかもなし
「可もなく不可もなし」の「可」は「か」と読み、「不可」は「ふか」と読みます。類語は「毒にも薬にもならない」などがあります。

「可もなく不可もなく」の読み方

読み方:かもなくふかもなく
「可もなく不可もなし」のバリエーションとして「可もなく不可もなく」があります。

「可もなく不可もなし」と「可もなく不可もなく」の違いと意味

意味:取り立てていい点もないが、けなすほどの欠点もない有り様
「可もなく不可もなし」と「可もなく不可もなく」は意味としては同じですが、文の流れとして「なし」と「なく」では続く言葉が変わってくるので、使い分けられています。「可もなく不可もなし」は、儒学書の「論語」の「無可無不可」が由来になったと言われています。ここでは、言行に行き過ぎや不足がなく適切であり、中道を行っているという肯定的な意味に使われています。日本ではある物事について評価を下すときに、「可がない」と同時に「不可もない」と判断するというところから、取り立てて良くはないが、かといって悪いというほどでもないという意味にも使われるようになったと言われています。

「可もなく不可もなし」の例文

例文1:このペンの書き味は可もなく不可もなしといったところでどうということもない一般的なものだ。
例文2:この本の内容は可もなく不可もなしで一般論が書かれているに過ぎない。
例文3:国語のテストの結果は可もなく不可もなしといった感じです。

「可もなく不可もなく」の例文

例文1:このレストランの味は、可もなく不可もなくといったところで日常使いにはいいがインパクトはない。
例文2:彼のストライカーとしての実力は可もなく不可もなくと言った感じではっきりとはしない。
例文3:可もなく不可もなくといった成果ではライバルを超えることはできない。

「可もなく不可もなし」をうまく用いる

「可もなく不可もなし」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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