「間一髪」の意味と例文

「間一髪」は日常でもよく使われる慣用句です。それでは具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「間一髪」の意味と例文を紹介していきます。

「間一髪」の読み方

読み方:かんいっぱつ
「間一髪」の「間」は「あいだ」ではなく「かん」と読みます。「一髪」は「いちがみ」ではなく「いっぱつ」と読みます。また、「一発」ではなく「一髪」と書きます。「間一髪」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「危機一髪」などがあります。

「間一髪」の意味

意味:一つ間違えると非常に危険な状態になる瀬戸際のこと
「間一髪」は『韓愈・与益尚書書』の「其の危うきこと一髪の千鈞を引くが如し」という言葉に由来すると言われています。これは、その危うさの度合いは、一本の髪の毛で千鈞の重さを引くかのようだ」という意味です。たった一本の髪の毛で、非常に重い物を釣り上げるという意味から、間一髪は髪という字を使います。そこから、「間一髪」は髪の毛一本ほどの弱い状態で均衡を保っているような状態を表すところから、危機が迫っているということを示す言葉になったと言われています。

「間一髪」の例文

例文1:全力で走ったので間一髪で予定の電車に乗ることができた。
例文2:間一髪で逃げられたので津波にさらわれることなく助かった。
例文3:アクセル全開でトンネルから抜け出すことができたので間一髪で助かった。
例文4:レーダーホーミングミサイルを間一髪でかわすことができた。
例文5:道路に飛び出してきた子供を間一髪で避けることができた。

「間一髪」をうまく用いる

「間一髪」は「辛うじて」とか「やっとのことで」などのニュアンスでよく使われる慣用句です。正しく理解して論文・小論文でもきちんと使えるようにしておきましょう。