「君子危うきに近寄らず」の意味と例文

「君子危うきに近寄らず」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「君子危うきに近寄らず」の意味と例文を紹介していきます。

「君子危うきに近寄らず」の読み方

読み方:くんしあやうきにちかよらず
「君子危うきに近寄らず」の「君子」は「きみこ」ではなく「くんし」と読みます。また「危うき」は「あぶなき」ではなく「あやうき」と読みます。「君子危うきに近寄らず」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。

「君子危うきに近寄らず」の意味

意味:立派な人は常に自分の行いに気を付けているので危険なことには始めから近寄らないというたとえ
「君子危うきに近寄らず」は中国の春秋三伝の1つ公羊高が書いた「春秋公羊伝」の「君子不近刑人」という漢文が由来だと言われています。この書き下し文は「君子刑人に近寄らず」となり、「賢くて徳のある人は罪を犯すような危険な人物には近づかない」という意味になります。孔子は「春秋」という歴史書を書いたのですが、それを解釈したものが「春秋公羊伝」というところから、弟子であった公羊高が師匠の孔子の言葉を残したとも言われています。

「君子危うきに近寄らず」の例文

例文1:彼は今とっても怒っているみたいだから君子危うきに近寄らずだね。
例文2:うまい話を持ってくる人は先輩でも気をつけた方がいい。君子危うきに近寄らずだからね。
例文3:君子危うきに近寄らずというように、お金持ちの人はつまらないケンカはしないものだ。
例文4:君子危うきに近寄らずというように、怪しい宗教団体には近寄らないのが得策だ。
例文5:そのメールはなんだか怪しいよ。君子危うきに近寄らずで関わらない方がいい。

「君子危うきに近寄らず」をうまく用いる

「君子危うきに近寄らず」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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