「絵に描いた餅」の意味と例文

「絵に描いた餅」は馴染みのある慣用句です。具体的にどんなシーンで使えばいいでしょう。ここでは「絵に描いた餅」の意味と例文を紹介していきます。

「絵に描いた餅」の読み方

読み方:えにかいたもち
「絵に描いた餅」の「描いた」は「えがいた」ではなく「かいた」と読みます。「絵に描いた餅」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「机上の空論」「畳の上の水練」などがあります。

「絵に描いた餅」の意味

意味:実際には何の役にも立たない または 実現する見込みがないこと
「絵に描いた餅」は故事成語の「画餅」が由来だと言われています。中国の「三国志」の「魏書」に「選び挙ぐるに名有るを取る莫れ。名は地に描きて餅を作るが如く、啖ふべからずなり」という言葉にあり、「人を選ぶとき、名声があるからといってその人を選んではいけない。名声は地に描いた餅のようなもので食べることはできないのだから」という意味になります。ここから、「絵に描いた餅」は何の訳にも立たないこと、本当になる見込みがないことを言うようになったと言われています。日本では江戸時代の「為愚痴物語」に「絵にかける餅飢えを癒さず」という言葉が「絵に描いた餅」が使われた最初の例とされています。

「絵に描いた餅」の例文

例文1:社長が新事業を立ち上げると言っていたが、絵に描いた餅で終わってしまったようだよ。
例文2:絵に描いた餅にならなようきちんとした企業計画は必要だ。
例文3:せっかく作った企画が方向転換で絵に描いた餅に終わってしまった。
例文4:絵に描いた餅でも何も考えていないよりずっといい。
例文5:息子の言うことはいつも絵に描いた餅で見通しが甘い。

「絵に描いた餅」をうまく用いる

「絵に描いた餅」という言葉は使いやすいのが特徴です。日常でよく使われる慣用句ですので、論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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