「万事休す」の意味 「万事休して」などの例文

「万事休す」は日常でもよく使われる故事成語です。それでは具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「万事休す」の意味と「万事休して」などバリエーションでの例文を紹介します。

「万事休す」の読み方

読み方:ばんじきゅうす
「万事休す」の「万事」は「まんじ」ではなく「ばんじ」と読みます。また「休」は「やすむ」ではなく「きゅう」と読みます。「万事休す」は「万事休して」などのバリエーションがあります。

「万事休す」の意味

意味:どうすることもできないで、すべてが終わること
「万事休す」は白居易の『老熱』という漢詩の一節、「一飽百情、一酣萬事休」が由来だとされています。これは、「酒に酔ってしまうと心が満ち足りて、万事が休止したように感じられる」という意味で、ここからもう回復は不可能だという意味に「万事休す」が使われるようになったと言われています。

「万事休す」の例文

例文1:ここまで病状が悪化したら万事休すでもう手の施しようがない。
例文2:万事休すと思われたが、まだ方法はあった。
例文3:この情報が外に漏れたら万事休すだ。

「万事休して」の例文

例文1:万事休してもあがいて進むしかない。
例文2:万事休してしまう前にやっておくことがあるだろう。
例文3:万事休して動けなくなる前に手を打とう。

「万事休す」をうまく用いる

「万事休す」は日常でよく使われる故事成語です。手の打ちようがないといった状況を表すときにこの表現を使うといいでしょう。