「両雄並び立たず」の意味と例文

「両雄並び立たず」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「両雄並び立たず」の意味と例文を紹介していきます。

「両雄並び立たず」の読み方

読み方:りょうゆうならびたたず
「両雄並び立たず」の「両雄」は「りょうお」ではなく「りょうゆう」と読みます。また「たたず」は「建つ」ではなく「立つ」の漢字を使います。「両雄並び立たず」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「両雄並び立たず」の意味

意味:同じ実力を持つ者同士ともに存在することは無理だということ
「両雄並び立たず」は司馬遷の歴史書『史記』の「酈生伝」の話が由来とされています。始皇帝死後、漢の劉邦と楚の項羽が激しい争いをくり広げていた時、劉邦に仕える弁論の士である酈食其が、「両雄俱には立たず(劉邦と項羽は、どちらかが滅びる運命にある)」と言い、このままでは人々の気持ちも動揺するばかりだから、早くどちらが優勢なのかをはっきりさせるべきだと助言したと言われています。結果、劉邦が勝利し前漢の初代皇帝となり漢の高祖となったと言われています。

「両雄並び立たず」の例文

例文1:両雄並び立たずでナンバー1は2人はいらない。
例文2:主役は両雄並び立たずで1人しかいない。
例文3:両雄並び立たずだから1人は別のところに移動させた方がいいだろう。
例文4:両雄並び立たずというが、2人は仲がいいのできっと相乗効果で期待以上の働きをしてくれるはずだ。
例文5:両雄並び立たずというものの、それぞれ個性が違うのでうまくいっている。

「両雄並び立たず」をうまく用いる

「両雄並び立たず」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。