「踏んだり蹴ったり」の意味 「泣きっ面に蜂」などの例文

「踏んだり蹴ったり」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「踏んだり蹴ったり」の意味や「泣きっ面に蜂」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「踏んだり蹴ったり」の読み方

読み方:ふんだりけったり

「泣き面に蜂」の読み方

読み方:なきっつらにはち
「踏んだり蹴ったり」は「踏んだり蹴ったりという目に遭わされた」という意味が省略されて、〜たり〜たりの形で使うようになったと言われています。「踏んだり蹴ったり」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。「泣きっ面に蜂」は「泣き面」ではなく強調を表す「泣きっ面」と表記します。

「踏んだり蹴ったり」「泣きっ面に蜂」の意味

意味:続けざまに散々な目に遭うこと
「踏んだり蹴ったり」は踏まれた上に蹴られるということから、「泣きっ面に蜂」は泣いて顔がむくんでいるところを蜂が刺すとさらに顔が腫れることから、災難が続いて散々な目に遭うことを意味します。「踏んだり蹴ったり」は当人が踏まれたり蹴られたりすることを表すのではないので、「踏まれたり蹴られたり」とするのは誤りで、当人が嫌なものを踏んだり蹴ったりするところから来たと言われています。 必ず「踏む」「蹴る」の順で使われます。「泣きっ面に蜂」は『江戸いろはかるた』の一つで 「泣きっ面を蜂が刺す」ともいいます。

「踏んだり蹴ったり」の例文

例文1:傘を忘れただけでなく濡れた地面で滑って転ぶなんて踏んだり蹴ったりだ。
例文2:寝坊して遅刻しただけでなくカバンも電車の中に忘れて踏んだり蹴ったりだ。
例文3:定期を忘れただけでなく財布も忘れたので、楽しみにしていたコンサートにいけなくて踏んだり蹴ったりだ。

「泣きっ面に蜂」の例文

例文1:財布を盗まれた時にクレジットカードも一緒に盗まれて家に帰れないなんて泣きっ面に蜂だ。
例文2:友達とケンカしただけでなく、そのことで父に怒られたので泣きっ面に蜂だ。
例文3:こけて怪我しただけでなく、運んでいた料理もこぼしてしまい泣きっ面に蜂だ。

「踏んだり蹴ったり」をうまく用いる

「踏んだり蹴ったり」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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