「馬の耳に念仏」の意味 「馬耳東風」などの例文

「馬の耳に念仏」は日常でもよく使われることわざです。具体的にはどのように使えばいいでしょう。ここでは「馬の耳に念仏」の意味や「馬耳東風」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「馬の耳に念仏」の読み方

読み方:うまのみみにねんぶつ
「馬の耳に念仏」の「馬」は「ば」ではなく「うま」と読みます。また「念仏」は「ねんぶつ」と読みます。「馬の耳に念仏」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。

「馬耳東風」の読み方

読み方:ばじとうふう
「馬耳東風」は「ばじとうふう」と読みます。「馬耳東風」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「馬の耳に念仏」「馬耳東風」の意味

意味:聞く方の理解力が乏しくいくら意見をしても理解できず効き目のないこと
「馬の耳に念仏」は馬を相手にありがたい念仏をいくら唱えてもむだだというところから、 いくらよいことを言い聞かせても理解できなければ何の効果もないことのたとえとして使われるようになったと言われています。「馬の耳に念仏」の由来になった故事成語に「馬耳東風」がありますが、「馬耳東風」は意固地で人の意見や批判をまったく気にせず聞き流すことをいうため、ニュアンスの違いに気を付けましょう。「馬の耳に念仏」は愚かな人というニュアンスが含まれているので目上の人に用いるのは誤りです。

「馬の耳に念仏」の例文

例文1:彼はまだ幼いので、馬の耳に念仏でいくら注意しても逆効果である。
例文2:猫は人間の言うことなんてわからないから、いくら言い聞かせても馬の耳に念仏だよ。
例文3:彼はその方法で稼げると信じているので、いくら詐欺だといっても馬の耳に念仏だよ。

「馬耳東風」の例文

例文1:台風で危ないといっても、彼は釣りに行きたい気持ちが抑えられないんだから馬耳東風だよ。
例文2:彼はどれだけ母親が心配しても馬耳東風で、すぐ山に登ってしまう。
例文3:彼は怒るすぐ意地になって馬耳東風な態度をとる。

「馬の耳に念仏」をうまく用いる

「馬の耳に念仏」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。