「断腸の思い」の意味 「腸がちぎれる」などの例文

「断腸の思い」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「断腸の思い」の意味や「腸がちぎれる」などバリエーションでの紹介していきます。

「断腸の思い」の読み方

読み方:だんちょうのおもい

「腸がちぎれる」の読み方

読み方:はらわたがちぎれる
「断腸の思い」の「断腸」は「だんちょう」と読みます。「断腸の思い」は「腸がちぎれる」などのバリエーションがあります。「腸がちぎれる」の「腸」は「ちょう」ではなく「はらわた」と読みます。

「断腸の思い」の意味

意味:内臓がちぎれるほど辛くて悲しい思い
「断腸の思い」「腸がちぎれる」は『世説新語』が由来だと言われています。中国の晋の武将だった桓温が敵国を攻めようとしたとき、部下が猿の子供を捕まえて一緒に船に乗せて連れて行きました。すると、母猿は悲しい声を上げながら追いかけてきて、長い間追いかけてようやく船に飛び乗れたものの、苦しんで死んでしまいました。その時、母猿のお腹の腸が悲しみのあまり引き裂かれていたというところから、「断腸の思い」「腸がちぎれる」という言葉が使われるようになったと言われています。

「断腸の思い」の例文

例文1:この場所では助からないかもしれないと思って、きっと親も断腸の思いで小さな子供を異郷の地にやったんだと思う。
例文2:子供を置いていかなくてはならなかった中国帰国者の親たちはさぞかし断腸の思いだろう。
例文3:子供の幸せを願って、断腸の思いで養子にやった。

「腸がちぎれる」の例文

例文1:腸がちぎれるほどの思いで彼と別れることを決断した。
例文2:大事な人を失って腸がちぎれる思いだった。

「断腸の思い」をうまく用いる

「断腸の思い」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました