「逃げるが勝ち」の意味 「負けるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」などの例文

「逃げるが勝ち」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「逃げるが勝ち」の意味や「負けるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「逃げるが勝ち」の読み方

読み方:にげるがかち
「逃げるが勝ち」の「逃げる」は「にげる」と読みます。「逃げるが勝ち」は「負けるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」などのバリエーションがあります。

「逃げるが勝ち」の意味

意味:戦うより逃げるほうが得策になることもあるということ

「逃げるが勝ち」は勝ち目のない喧嘩や買っても利益を得られない喧嘩ならしないほうが自分に有利な結果をもたらすという戒めの意味で使われます。「逃げれば勝ち」は誤用です。

「三十六計逃げるに如かず」は『南史―王敬則伝』に由来していると言われています。皇帝の病気に乗じて武将である王敬則が反乱を起こしました。この時、皇帝の子どもが逃げだそうとしていると聞いて、王敬則は「三十六策、走ぐるは是れ上計なり」と言ったと言われています。これは、三十六もの戦法の中で、今逃げるのが皇帝の子供たちにとっては一番いい作戦だろうという意味です。王敬則はこの後勢力を奮ったものの数日で敗れ去っています。そこから、戦うより逃げるほうが得策になることもあるという意味になったとも言われています。

「逃げるが勝ち」の例文

例文1:クレーマーには逃げるが勝ちでまともにやり合っても気持ちが荒むだけだ。
例文2:真っ向勝負だけが正しいわけではない、時には逃げるが勝ちということもあるだろう。

「負けるが勝ち」の例文

例文1:子供の相手をする時は負けるが勝ちで、いい気分にさせて手のひらで転がせばいい。
例文2:理不尽な要求は頑張って解決しようとせず、負けるが勝ちでさっさと降参してしまったほうがいい。

「三十六計逃げるに如かず」の例文

例文1:無理難題に自分自身がボロボロになるよりも、三十六計逃げるに如かずで諦めてもっと自分に向く仕事をしたほうがいいだろう。
例文2:無茶な戦局で疲弊して兵をたくさん失うより、三十六計逃げるに如かずでさっさと負けを認めて被害を食い止めるほうがマシだろう。

「逃げるが勝ち」をうまく用いる

「逃げるが勝ち」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました