「切磋琢磨」の意味と例文

「切磋琢磨」は日常でもよく使わ故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「切磋琢磨」の意味と例文を紹介していきます。

「切磋琢磨」の読み方

読み方:せっさたくま

「切磋琢磨」の「切磋」は「せっさ」と読みます。また「琢磨」は「たくま」と読みます。「切磋琢磨」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「切磋琢磨」の意味

意味:互いに励まし合い競い合って向上を図ること、努力を重ねること
「切磋琢磨」は孔子の詩歌集『詩経』の「衛風淇奧」の中の「如切如磋、如琢如磨」という一説が由来だと言われています。これは「切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し」という書き下し文になりますが、「切」は獣の骨や象牙などを切り出すこと、「磋」はやすりやかんななどで加工し磨き上げること、「琢」は槌とのみで宝石や石などの角を削って形を整えること、「磨」は砂と石を使って磨き上げることを意味します。その際、宝飾品職人が何人も集まって1つの宝飾品を作り上げたので、「切磋琢磨」は互いに励まし競い合って向上を図ることを意味するようになったと言われています。

「切磋琢磨」の例文

例文1:チームのメンバーとは互いに切磋琢磨してきたのでお互いの気持ちはよくわかる。
例文2:一緒にいて切磋琢磨できない人間関係はいい関係とは言えないだろう。
例文3:大学の友人は親友でもありながらライバルでもあるので、切磋琢磨しながら競い合ってきた。
例文4:切磋琢磨して身につけたものは最後に自分の武器になるだろう。
例文5:同じチームの彼は切磋琢磨してきた仲なので、自分が優勝しなくても彼が優勝すればなんだか嬉しい。

「切磋琢磨」をうまく用いる

「切磋琢磨」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。