「善は急げ」の意味と例文

「善は急げ」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「善は急げ」の意味と例文を紹介していきます。

「善は急げ」の読み方

読み方:ぜんはいそげ
「善は急げ」の「善」は「よし」ではなく「ぜん」と読みます。「善は急げ」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「先んずれば人を制す」、対義語には「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」などがあります。

「善は急げ」の意味

意味:良いと思ったことはためらわず、すぐするべきということ
「善は急げ」は仏教で最も古いお経のダンマパダから派生したと言われています。そのお経に「善を為すのを急げ、悪から心を退けよ、善を緩くしたら心は悪事をたのしむ」というのがありますが、これは「人は煩悩があるため、善い行いをするには怠け心や欲望に打ち勝つ必要があるが、善い行いをするのが遅いとつい怠け心などの煩悩に負けてしまうので、幸せになりたければ善は急いで行うべきだ」という意味です。ここから、「善は急げ」ということわざが使われるようになったと言われています。

「善は急げ」の例文

例文1:善は急げというから、ご飯を食べ終えたらさっさとやってしまおう。
例文2:彼はいいアイデアを思いついたらしく、善は急げとばかり取りかかった。
例文3:善は急げというけれど、何の準備もしないでスタートしてしまうのは危険だ。
例文4:善は急げで始めたものの、途中で資金不足になり計画は頓挫してしまった。
例文5:善は急げというから、今すぐ取り掛かりたいと思います。

「善は急げ」をうまく用いる

「善は急げ」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。