「地獄の沙汰も金次第」の意味と例文

「地獄の沙汰も金次第」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「地獄の沙汰も金次第」の意味と例文を紹介していきます。

「地獄の沙汰も金次第」の読み方

読み方:じごくのさたもかねしだい
「地獄の沙汰も金次第」の「沙汰」は「さた」と読みます。また「金」は「きん」ではなく「かね」と読みます。「地獄の沙汰も金次第」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「金が物を言う」などがあります。

「地獄の沙汰も金次第」の意味

意味:この世のすべてはお金の力が一番だということ
「地獄の沙汰も金次第」は室町時代後期の『新撰犬筑波集』の俳諧集の中の歌の一節「聞けばただ地獄の沙汰も銭なれや」に由来していると言われています。その後、18世紀の『摂州合邦が辻』という文楽浄瑠璃で「地獄の沙汰も銭次第」という一節が使われるようになり、江戸中期以降には「いろはかるた」の「ち」の札が「地獄の沙汰も金次第」となりました。その後、江戸時代に庶民の間に流行した風刺漫画の「黄表紙」にもたびたび登場するようになり、一気に広まったと言われています。「地獄の沙汰も金次第」は 地獄で受ける裁判も金を出せば有利になるというところから、この世はお金さえあれば思うままになるということをたとえていると言われています。「地獄の沙汰も金次第」の「沙汰」は人々の口にのぼるような事件や行為のことを言います。

「地獄の沙汰も金次第」の例文

例文1:補欠入学と聞いていたが、寄付金を奮発したら合格した。地獄の沙汰も金次第とはこういうことか。
例文2:近所の人ともめていたが、お土産に名物のケーキを渡したところとても仲良くなった。地獄の沙汰も金次第だね。
例文3:地獄の沙汰も金次第っていうけれど、現実にお金でもみ消した例は後を絶たない。
例文4:住民ともめるようなことがあれば、地獄の沙汰も金次第でお金で解決しよう。
例文5:袖の下を渡してAくんはうまくやったってきいたけど、まさに地獄の沙汰も金次第だよね。

「地獄の沙汰も金次第」をうまく用いる

「地獄の沙汰も金次第」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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