「弘法筆を選ばず」の意味と例文

「弘法筆を選ばず」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「弘法筆を選ばず」の意味と例文を紹介していきます。

「弘法筆を選ばず」の読み方

読み方:こうぼうふでをえらばず
「弘法筆を選ばず」の「弘法」は「こうほう」ではなく「こうぼう」と読みます。また「筆」は「ひつ」ではなく「ふで」と読みます。「弘法筆を選ばず」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。

「弘法筆を選ばず」の意味

意味:優れた力がある人はどんな道具でも立派な仕事をするということ
「弘法筆を選ばず」は江戸時代初期に「達筆筆を選ばず」という言葉が由来していると言われています。その腕前は道具の良し悪しに関係しないという意味で使われていましたが、それが「能書筆を選ばず」になり、弘法大師は三筆と言われるほど書の達人というところから、「弘法筆を選ばず」になったと言われています。

「弘法筆を選ばず」の例文

例文1:弘法筆を選ばずというし、才能のある彼はどんなバイオリンを使ってもきれいな音色で奏でられる。
例文2:マラソンの試合前に彼のシューズが破れているのに気づいたけれど、弘法筆を選ばずでそれでも優勝した彼はすごいなと思う。
例文3:弘法筆を選ばずでいいものばかり買えば能力もついてくるというわけではないよ。
例文4:弘法筆を選ばずでどんなペンを使っても彼はきれいな字を書く。
例文5:彼女の料理上手は弘法筆を選ばずで、誰の家に行ってもそこにある調理器具でパパっと美味しい料理を作ってくれる。

「弘法筆を選ばず」をうまく用いる

「弘法筆を選ばず」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。