「会者定離」の意味と例文

「会者定離」は最近はあまり耳にすることのなくなった言葉ですが、具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「会者定離」の意味と例文を紹介していきます。

「会者定離」の読み方

読み方:えしゃじょうり
「会者定離」の「会者」は「かいしゃ」ではなく「えしゃ」と読みます。また「条離」は「条理」ではなく「程離」と書きます。「会者定離」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「会うは別れの始め」「会うは別れの基」などがあります。

「会者定離」の意味

意味:出会えば必ず別れはあるという人生のむなしさを表現する言葉
「会者定離」は、仏教の経典である『遺教経』の「世皆無常、会必有離」の文章が由来になっていると言われています。この文章は、「この世のものはすべて無常で変わりゆくもので、出会った者には必ず別れが訪れるものである」という意味です。この文章が元になって、「会者定離」という言葉が作られたと言われています。

「会者定離」の例文

例文1:卒業式は会者定離を感じる。
例文2:会者定離というから、一人一人の出会いは大切にしたいと思う。
例文3:会者定離は世の習いというが、好きだった祖父を亡くした時はなおさらそれを感じた。
例文4:お別れは会者定離を感じるが、新しい門出でもある。
例文5:会社を辞めることになって会者定離を感じますが、ここでの仲間のことは決して忘れません。

「会者定離」をうまく用いる

「会者定離」は日常ではあまり使われなくなった四字熟語です。論文・小論文でも使えると語彙力があるように見られる言葉なので、正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。