「一刀両断」の意味と例文

「一刀両断」はたまに耳にする四字熟語ですが、具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「一刀両断」の意味と例文を紹介していきます。

「一刀両断」の読み方

読み方:いっとうりょうだん
「一刀両断」の「一刀」は「いちとう」ではなく「いっとう」と読みます。また「両断」は「りょうたつ」ではなく「りょうだん」と読みます。「一刀両断」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「快刀乱麻を断つ」などがあります。

「一刀両断」の意味

意味:素早く決断して物事を処理すること
「一刀両断」は中国儒学の朱子の「自分の欲望を抑制するには根源からの一刀両断に限る」という言葉に由来しています。この朱子が言った「一刀両断」の「一刀」は「一太刀」のことで、刀を一度大きく振り下ろす動作を言い、「両断」とは「物を二つに切る」ということで、「一刀両断」で「一太刀で物を二つに切る」ということを意味するところから、物事への素早い決断・毅然とした態度・思い切りのよさなどの意味になったと言われています。

「一刀両断」の例文

例文1:一刀両断で物事を処理するのはかっこよく見えるけれど、見る人によれば冷淡にも感じる。
例文2:彼は色々と文句を言ってくる上司を一刀両断したので、すっかり職場のヒーローです。
例文3:彼は会社の危機に一刀両断で社員を切り捨てたので多くの新入社員に恨まれている。
例文4:人間関係のしがらみを一刀両断したおかげで、新しい仕事につくことができた。
例文5:なんでもかんでも一刀両断してしまえば、人間関係も悪くなるよ。

「一刀両断」をうまく用いる

「一刀両断」は耳にすることもある故事成語なので、少し覚えておくと、論文・小論文でもいざというときに役立ちます。正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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