「犬も歩けば棒に当たる」の意味と例文

「犬も歩けば棒に当たる」は日常ではあまり使われませんが、「江戸いろはかるた」の第一句というところから知っている人の多いことわざでもあります。それでは具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「犬も歩けば棒に当たる」の意味と例文を紹介していきます。

「犬も歩けば棒に当たる」の読み方

読み方:いぬもあるけばぼうにあたる
「犬も歩けば棒に当たる」はこの形でひとつのことわざになっているため、「犬も歩くと棒に当たる」「犬が歩けば棒に当たる」などのバリエーションはありません。もともと「犬も歩けば棒に会う」という言葉も使われていたのですが、現在はほとんど使いません。

「犬も歩けば棒に当たる」の意味

意味:物事を行うと思わぬ災難や幸運に出会うということ
「犬も歩けば棒に当たる」は浄瑠璃・蛭小島武勇問答の三の「じたい名が気にいらぬ、犬様の、イヤ犬房様のと、犬も歩けば棒にあふ」と雑俳・三番続の「ありけば犬も棒にあたりし・夜参の宮にて拾ふ櫃の底」に由来すると言われています。「棒に当たる」を前者では思ってもいない災難という意味で使い、後者では幸運に当たるという意味で使っています。もともと「犬も歩けば棒に当たる」の「棒に当たる」は「犬も歩いていれば、人に棒で殴られることがある」というマイナスの意味だったようですが、のちに「当たる」がプラスイメージにとられるようになり、才能のない者でも思いがけない幸運に当たることもあるという意味にもなったとも言われています。

「犬も歩けば棒に当たる」の例文

例文1:スーパーに行ったら福引がやっていて、犬も歩けば棒に当たるで一等賞が当たった。
例文2:先週たまたま外出したら犬も歩けば棒に当たるで転校した旧友にばったり出会った。
例文3:雨の中散歩していたら犬も歩けば棒に当たるで雨がやんで綺麗な虹が見えたよ。
例文4:隣町まで行ったら犬も歩けば棒に当たるで地元の不良に絡まれた。
例文5:ふらっと外出したら犬も歩けば棒に当たるで交通事故に遭ってしまった。

「犬も歩けば棒に当たる」をうまく用いる

「犬も歩けば棒に当たる」は日常ではあまり使われないことわざですが、知っていると語彙力アップが期待できる言葉でもあります。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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