「さいげん」は「再現」「際限」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では区別して使えるようにしておきましょう。ここでは「再現」「際限」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「再現」と「際限」の違い
再現(さいげん)
意味:物事が再び現れる、または、再び現すこと。
際限(さいげん)
意味:きり・かぎり・はて。
「際限」は移り変わっていく状態の最後のところを意味します。
さいげんなく続くは際限が正しい
「さいげんなく続く」はきりなく続くことなので、ここでは「際限」が正解です。
「再現」の例文
例文1:事件の状況を再現して検証してみる。
「事件の状況をさいげんする」は事件の状況を再び現すことなので、ここでは「再現」を使います。
例文2:いくらよい研究結果が出たとしても、再現性がなければ実用できない。
「さいげん性」は再び現すことなので、ここでは「再現」を使います。
「際限」の例文
例文1:祖母の話は際限なく続くので、適当なところで終わらせないと家に帰れなくなる。
「さいげんなく続く」はきりなく続くことなので、ここでは「際限」を使います。
例文2:際限なく欲しいものをすべて買っていたら、貯金なんてできるわけがない。
「さいげんなく買う」はきりなく買うことなので、ここでは「際限」を使います。
論文・小論文で「再現」と「際限」を使い分ける視点
「さいげん」は「再現」「際限」がありますが、論文・小論文は「再現」は再び表すこと、「際限」はきり・かぎり・はてと覚えておきましょう。