光に関する言葉の「さいこう」は「採光」「彩光」があります。論文・小論文ではそれぞれの意味の違いを知って、きちんと使えるようにしておきましょう。ここでは「採光」「彩光」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「採光」と「彩光」の違い
採光(さいこう)
意味:自然光を取り入れること。
「採光」は外から自然光を取り入れて建物の室内環境を調整することを言います。建物に窓が設けられる理由でもあり、室内環境維持には換気と並んで欠かせないものでもあります。
彩光(さいこう)
意味:美しい色の光。
「彩光」はその他に美しく彩られた光のことを言います。
十分なさいこうを確保した部屋は採光が正しい
「十分なさいこうを確保した部屋」は十分な自然光を取り入れている部屋のことなので、ここでは「採光」が正解です。
「採光」の例文
例文1:両隣が接近していてプライバシーが守れないので、天井から採光できるように設計した。
「天井からさいこうする」は天井から自然光を取り入れることなので、ここでは「採光」を使います。
例文2:採光窓から日が入ってくるので、この家の室内はとても明るい。
「さいこう窓」は自然光を取り入れる窓のことなので、ここでは「採光」を使います。
「彩光」の例文
例文1:ダンスホールでは燦爛たる彩光が妖しげに光っていた。
「燦爛たるこうさい」は美しい色の光のことなので、ここでは「光彩」を使います。
例文2:万華鏡からは色とりどりの彩光が見られてとても幻想的だ。
「色とりどりのこうさい」は美しい色の光のことなので、ここでは「光彩」を使います。
論文・小論文で「採光」と「彩光」を使い分ける視点
光に関係する「さいこう」は「採光」「彩光」がありますが、それぞれの意味は異なります。「採光」は光を取り入れること、「彩光」は美しい光のことです。論文・小論文では間違えないように使いましょう。