てんきが訪れる 「転機」「転記」正しい漢字はどっち?

「てんき」は「転機」「転記」がありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文ではそれぞれの意味の違いに注目して、文中できちんと使っていけるようにしましょう。ここでは「転機」「転記」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「転機」と「転記」の違い

転機(てんき)
意味:変わり目。
「転機」は、物事が変わる時期・変わり目、または、転換する機会・きっかけという意味になります。
転記(てんき)
意味:書き写す。
「転記」は主に帳票入力作業において、仕訳帳から総勘定元帳へ記載事項を写すことを言います。また、簿記で仕分け帳から勘定科目ごとに記載するなど仕訳の内容を総まとめする作業を指すこともあります。

てんきが訪れるは転機が正しい

「てんきが訪れる」は変わり目が訪れるということなので、ここでは「転機」が正解です。

「転機」の例文

例文1:この春、突然転機が訪れて、10年も勤めた部署から異動することになった。

「てんきが訪れる」は変わり目が訪れるということなので、ここでは「転機」を使います。

例文2:今思うと、この結婚は私にとっての転機だったのではないかと思う。

「私にとってのてんきが訪れるだった」は私にとっての変わり目だったということなので、ここでは「転機」を使います。

「転記」の例文

例文1:日々の会計は仕分け帳から台帳に転記する必要がある。

「台帳にてんきする」は台帳に書き写すということなので、ここでは「転記」を使います。

例文2:こちらは帳簿を転記しただけなので、内容は同じです。

「帳簿をてんきする」は帳簿を書き写すということなので、ここでは「転記」を使います。

論文・小論文で「転機」と「転記」を使い分ける視点

「てんき」は「転機」「転記」がありますが、それぞれの意味は異なります。「転機」は変わり目、「転記」は書き写すことを意味します。論文・小論文ではきちんと文中で使えるように覚えておきましょう。