「じゅしょう」は「受賞」「授賞」「受章」「授章」がありますが、それぞれの意味は異なります。そのため、論文・小論文では、きちんとその違いを理解した上で使えるようにしていきましょう。ここでは「受賞」「授賞」「受章」「授章」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「受賞」「授賞」「受章」「授章」の違い
漫画賞のじゅしょう式に参加するは授賞式が正しい
「漫画賞のじゅしょう式に参加する」は漫画賞を与える側の視点に立って賞を授与することを言うため、「授賞」が正解です。
「受賞」の例文
「最優秀俳優賞をじゅしょうした」は受け取る側の視点に立って、最優秀俳優賞を受けることを意味しているので、ここでは「受賞」を使います。
「ノーベル平和賞をじゅしょうした」は受け取る側の視点に立って、ノーベル賞を受けることを意味しているので、ここでは「受賞」を使います。
「授賞」の例文
「学生にじゅしょうした」は与える側の視点に立って、学生に賞状を授与するため、ここでは「授賞」を使います。
「優秀作品にじゅしょうする」は与える側の視点に立って、優秀作品に賞を授与するため、ここでは「授賞」を使います。
「受章」の例文
「文化勲章をじゅしょうしている」は文化勲章を受けているということなので、ここでは「受章」を使います。
「文化勲章をじゅしょうした」は文化勲章を受けたということなので、ここでは「受章」を使います。
「授章」の例文
「瑞宝章じゅしょう者」は瑞宝章を与える者のことなので、ここでは「受章」を使います。
「文化勲章を5名にじゅしょうする」は文化勲章を5名に与えることなので、ここでは「受章」を使います。
論文・小論文で「受賞」「授賞」「受章」「授章」を使い分ける視点
賞や章を受けたり与えたりすることを意味する「じゅしょう」は「受賞」「授賞」「受章」「授章」がありますが、「受」がつくものは受けること、「授」がつくもの与えることを意味します。そして、「賞」は賞状・賞品・賞金など「章」は勲章を意味します。論文・小論文では間違いやすい言葉なので、正しく使えるように整理しておきましょう。