「かんさ」は「監査」「鑑査」の2種類がありますが、それぞれ意味は異なります。論文・小論文で正しく使えるように、きちんと理解しておきましょう。ここでは「監査」「鑑査」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「監査」と「鑑査」の違い
監査(かんさ)
意味:監督し検査すること。
「監査」は物事の適否・合否を調査することを意味します。主に業務の執行や会計などで使われます。
鑑査(かんさ)
意味:目利きすること、鑑定すること。
「鑑査」は、物事をじっくり観察して適否・優劣・真贋を見きわめることを言います。
内部かんさは監査が正しい
「内部かんさ」は内部を監督し検査することなので、ここでは「監査」が正解です。
「監査」の例文
例文1:会計監査で収支の誤り指摘された。
「会計かんさ」は会計を監督し検査することなので、ここでは「監査」を使います。
例文2:会社に監査役を任命された。
「かんさ役」は監督し検査する係のことなので、ここでは「監査」を使います。
「鑑査」の例文
例文1:芸術作品の鑑査員を仰せつかった。
「かんさ員」は芸術作品の鑑定をする人のことなので、ここでは「鑑査」を使います。
例文2:調剤鑑査をして、間違った薬が入っていないかどうかを常に気を配っている。
「調剤かんさ」は処方箋通りに正しく薬が調剤されているかどうかを正しく目利きすることなので、ここでは「鑑査」を使います。
論文・小論文で「監査」と「鑑査」を使い分ける視点
「かんさ」は「監査」「鑑査」がありますが、「監査」は監督し検査すること、「鑑査」は目利きすることと意味が違います。論文・小論文では、漢字に注目してそれぞれをきちんと区別して使えるようにしておきましょう。