程度の軽さを表す「けいしょう」は「軽傷」「軽症」がありますが、それぞれの使われるシーンは違いがあります。論文・小論文ではそれぞれのシーンに注目しながら使えるようにしておきましょう。ここでは「軽傷」「軽症」の違いや例文について紹介していきます。
「軽傷」と「軽症」の違い
軽傷(けいしょう)
意味:程度の軽いケガ。
「軽傷」は傷の症状が軽いときに使います。かすり傷など、入院する必要のないような傷はこれにマッチするでしょう。対義語は「重傷」になります。
軽症(けいしょう)
意味:病気の症状が軽い。
「軽症」は病気の症状が軽いときに使います。多くの場合、入院の必要のないような程度のものを言いますが、軽い症状のままダラダラと続くこともあるため、全治までの期間は関係ありません。対義語は「重症」になります。
ウイルスに感染したがけいしょうで済んだは軽症が正しい
「ウイルスに感染したがけいしょうで済んだ」は傷ではないので、ここでは「軽症」が正解です。
「軽傷」の例文
例文1:事故に遭ったが幸い軽傷だったので安心した。
「事故に遭ったがけいしょうだった」はケガの程度が軽いということなので、ここでは「軽傷」を使います。
例文2:軽傷でも念のため病院には行っておいたほうがいい。
「けいしょうでも病院に行ったほうがいい」はケガの程度が軽いことなので、ここでは「軽傷」を使います。
「軽症」の例文
例文1:軽症でも甘く見ると重症化する恐れがある。
軽症の対義語は重症となります。
例文2:軽症なので2、3日で職場復帰できると思います。
病気の程度が軽いを示すので、ここでは「軽症」を使います。
論文・小論文で「軽傷」「軽症」を使い分ける視点
程度の軽さを表す「けいしょう」は「軽傷」「軽症」がありますが、それぞれの使われるシーンは異なります。「軽傷」はケガ、「軽症」は病気の時に使われるので、論文・小論文ではきちんと使い分けて使えるようにしておきましょう。