「おうか」は「謳歌」「桜花」がありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて使えるようにしましょう。ここでは「謳歌」「桜花」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「謳歌」と「桜花」の違い
謳歌(おうか)
意味:大いに喜び楽しむこと。
「謳歌」はもともと声をそろえて歌うことやその歌、または皆で声をそろえてほめたたえることを表しました。それが転じて、今では自分の恵まれた境遇にあることを他人にはばからず言動にすることや心置きなく楽しむことを意味するようになりました。
桜花(おうか)
意味:さくらの花。
「桜花」はその他にも戦時中の日本軍の特攻兵器の名前でもあります。
人生をおうかするは謳歌が正しい
「人生をおうかする」は人生を大いに喜び楽しむことなので、ここでは「謳歌」が正解です。
「謳歌」の例文
例文1:昔から学生生活は青春を謳歌する代表的なものとして描かれている。
「青春をおうかする」は青春を大いに喜び楽しむことなので、ここでは「謳歌」を使います。
例文2:彼は長く独身生活を謳歌してきたから、なかなか結婚はできないだろう。
「独身生活をおうかする」は独身生活を大いに喜び楽しむことなので、ここでは「謳歌」を使います。
「桜花」の例文
例文1:上野に咲く桜は、東京都下の桜花の中で最も早く花をつける。
「東京都下のおうか」は東京都下の桜の花のことなので、ここでは「桜花」を使います。
例文2:河水の汎濫を防ぐために江戸時代には土手に桜花の装飾を施したそうだ。
「おうかの装飾」は桜の花の装飾ことなので、ここでは「桜花」を使います。
論文・小論文で「謳歌」と「桜花」を使い分ける視点
「おうか」は「謳歌」「桜花」がありますが、意味は全く違います。「謳歌」は大いに楽しむこと、「桜花」は桜の花です。同音異義語ですが、論文・小論文では間違えずに使えるようにしましょう。