「歳月人を待たず」の意味と例文

「歳月人を待たず」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「歳月人を待たず」の意味と例文を紹介していきます。

「歳月人を待たず」の読み方

読み方:さいげつひとをまたず
「歳月人を待たず」の「歳月」は「としつき」ではなく「さいげつ」と読みます。「歳月人を待たず」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「光陰矢のごとし」などがあります。

「歳月人を待たず」の意味

意味:年月は人を待たず早く経つということ
「歳月人を待たず」は 陶潜『雑詩』の「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず」が由来だと言われています。これは、「若い時は二度と来ない、一日に朝は二度と来ない、だからこそ、時を逃さず一瞬一瞬を大切にして時間を無駄にせず大いに酒を飲み騒いで楽しめ」という意味です。ここから、「歳月人を待たず」は人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間を無駄にせず楽しむことに努め励めという戒めのことばとして使われるようになりました。

「歳月人を待たず」の例文

例文1:歳月人を待たずで、そのうち本気出すと言っているうちに歳を取ってしまうよ。
例文2:歳月人を待たずだから、お金が貯まれば旅行に行こうなんて言ってると、気づいたらもうそんな体力のなくなっている歳になってしまうかもしれない。
例文3:歳月人を待たずでいつか転職しようと思っていたら、あっという間に転職が厳しい歳になってしまった。
例文4:歳月人を待たずで大学に入った頃はあれもこれもしたいと思っていたのに、気づいたら何もしないまま卒業してしまった。
例文5:今は体の故障で試合に出られないが、歳月人を待たずだから、いつでも出られるよう地道に今のうちに基礎体力を増強しておこうと思う。

「歳月人を待たず」をうまく用いる

「歳月人を待たず」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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