いっしん不乱 「一身」「一心」のどっちが正しい?

「いっしん」という言葉に該当する漢字は「一身」や「一心」などがありますが、それぞれに意味が違うので、論文・小論文では間違わないように注意する必要があります。それでは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?ここでは、「一身」「一心」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「一身」と「一心」の違い

一身(いっしん)
意味:その人自身のこと。
「一身」は、ある事柄についてその人だけに関係する場合、その人自身のすべてを指します。
一心(いっしん)
意味:心を集中すること。
「一心」は、一つのことに心を集中し、他念のない心を意味します。これは、1人だけでなく、数人が心を一つにするという意味もあります。

いっしん不乱は一心が正しい

「いっしん不乱」は一つの事に集中して、他の事のために心の乱れることがないことをいうので、ここでは「一心」が正解です。

「一身」の例文

例文1:事業で重大なミスを犯してしまい、責任を一身に負うことになってしまった。

「責任をいっしんに負う」はその人自身がすべての責任を負うということなので、ここでは「一身」を使います。

例文2:一身上の都合で来月末に退職することになりました。

「いっしん上の都合」はまったくの個人的な理由ということなので、ここでは「一身」を使います。

「一心」の例文

例文1:会いたい一心で幼い頃別れた母親を探し続けた。

「会いたいいっしん」は会いたいということに心を集中しているという意味なので、ここでは「一心」を使います。

例文2:救われたい一心で毎晩神に祈る。

「救われたいいっしん」は救われたいということに心を集中しているという意味なので、ここでは「一心」を使います。

論文・小論文で「一身」と「一心」を使い分ける視点

「一身」は自身のこと、「一心」は心のことを意味します。間違いやすい漢字のひとつでもあるので、論文・小論文では誤用にならないように上手に使えるようにしましょう。いくつかの熟語で覚えてしまうと、論文や小論文の表現の幅が広がります。