「あばたもえくぼ」の意味と例文

「あばたもえくぼ」は日常でよく使われることわざです。ですが、具体的にはどのように使えばいいのでしょうか。ここでは「あばたもえくぼ」の意味や例文を紹介していきます。

「あばたもえくぼ」の読み方

読み方:あばたもえくぼ
「あばたもえくぼ」は漢字では「痘痕も靨」と書きます。ですが、漢字が難しいため、ひらがなで「あばたもえくぼ」と書くことが一般的です。「あばたもえくぼ」はこの形でひとつのことわざになっているため、「あばたはえくぼ」「あばたとえくぼ」などのバリエーションはありません。

「あばたもえくぼ」の意味

意味:好きになると欠点までよく見えることのたとえ
「あばたもえくぼ」の対義語は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」になります。「あばた」は天然痘というウイルスの病にかかることで体中にできものができ、治ったあとに皮膚の上にくぼみができることを指しますが、他の症状で残った窪みも同じ表現で言い表すこともあります。えくぼは笑うと頬にできる窪みで、えくぼのある人は可愛いと言われています。そこで、あばたの窪みをえくぼの窪みにかけて、好きになったら欠点であるあばたが長所であるえくぼに見えるほどその人がよく見えるということのたとえとなったと言われています。

「あばたもえくぼ」の例文

例文1:好きになったらあばたもえくぼですべてが素敵に見えてくる。
例文2:彼女の騒がしいくらいのおしゃべりもあばたもえくぼなのか、彼は話題な豊富な人だって褒めていたよ。
例文3:無口な彼は何を考えているのかわからないけれど、彼女にとってはあばたもえくぼで男らしく映るようだよ。
例文4:太っていても大丈夫。彼はあなたに惚れているから、あばたもえくぼで全然気にならないはずだ。
例文5:あばたもえくぼといわれるように、なんでも肯定的に見ると見方が変わってきます。

「あばたもえくぼ」をうまく用いる

「あばたもえくぼ」はちょっとした表現で使いたいことわざです。論文・小論文の中でも上手に使って表現力のアップに役立てましょう。