「油断大敵」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「油断大敵」の意味と例文を紹介していきます。
「油断大敵」の読み方
読み方:ゆだんたいてき
「油断は怪我の元」の読み方
読み方:ゆだんはけがのもと
「油断大敵」「油断は怪我の元」の意味
意味:ちょっとした油断から物事の大きな失敗のもとになるから十分注意すべきということ
「油断大敵」の多くは仏典に見られます。その1つに延暦寺根本中堂の中の「不滅の法灯」に由来するという説があります。「不滅の法灯」は毎日僧侶たちが欠かさず菜種油を足し続けていて1200年間灯りが途絶えたことがなく、そのため、一度でも油を断ってしまえば1200年間守り続けて来た火が消えてしまうというところから、「油断大敵」という言葉が生まれたと言われています。また、『涅槃経(ねはんぎょう)』の説話に由来するという説もあり、王様が油の入った鉢を臣下に持たせ、一滴でもこぼせば命を断つと言ったので、臣下は注意深く鉢を扱い油を1滴もこぼしませんでした。そこから、不注意でこぼしてしまうことを「油断」といい、古代インドでは油がとても貴重なものだったため、不注意を戒める言葉となったと言われています。「油断大敵」は「油断は怪我の元」などのバリエーションがあります。
「油断大敵」の例文
例文1:ちょっとしたミスもそれで不合格になることもあるから油断大敵だよ。
例文2:年を取るとちょっとした風邪でも油断大敵、大きな病につながることも。
例文3:調子に乗って怪我してしまった。油断大敵だね。
例文4:居眠り運転は危ないから、少しでも眠くなったら油断大敵だよ。
例文5:現場は危ないのでどこから物が落ちてくるかわからない。油断大敵だよ。
「油断大敵」をうまく用いる
「油断大敵」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。