「俎板の鯉」の意味 「まな板の上の鯉」「俎上の魚」などの例文

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「俎板の鯉」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「俎板の鯉」の意味や「まな板の上の鯉」「俎上の魚」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「俎板の鯉」の読み方

読み方:まないたのこい
「俎板の鯉」の「俎板」は「まないた」と読みます。また「鯉」は「こい」と読みます。「俎板の鯉」は「まな板の上の鯉」「俎上の魚」などのバリエーションがあります。類語は「俎上之肉」などがあります。

「俎板の鯉」の意味

意味:相手のなすがままになって、自分ではどうすることもできない状況にあるということ
まないたのこい 俎板の上に載せられた鯉はいっぺんは尾をはねて抵抗するが、ひとたび覚悟を決めるとじっと死を待つことから、相手のなすがままになって、絶体絶命の境地にあることをいう。
「俎板の鯉」はこれから包丁で捌かれる鯉が俎板の上で抵抗できずただ待っているだけの様子を表していると言われています。鯉はもともと生命力の強い魚なので、俎板に乗せるとジタバタ暴れますが、調理する前は失神させられ大人しくなるため、この落差から、相手のなすがままで自分ではどうすることもできない状況を「俎板の鯉」と言うようになったと言われています。

「俎板の鯉」の例文

例文1:手術するときは、俎板の鯉でもう医者を信じるしかない。
例文2:ここまできたらもう俎板の鯉、覚悟を決めて成り行きを見守るしかない。

「まな板の上の鯉」の例文

例文1:警察に捕まってしまえば、もうまな板の上の鯉、正直に従うしかない。
例文2:息子は病院に行くなりまな板の上の鯉のように大人しくなった。

「俎上の魚」の例文

例文1:あれだけ暴れていた彼は、上司の一喝でまるで俎上の魚のように大人しくなった。
例文2:リストラを言い渡される時、彼は俎上の魚のようにじっとしていた。

「俎板の鯉」をうまく用いる

「俎板の鯉」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。