「名を捨てて実を取る」の意味 「名を棄てて実を取る」「名より実をとる」などの例文

「名を捨てて実を取る」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「名を捨てて実を取る」の意味や「名を棄てて実を取る」「名より実を取る」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「名を捨てて実を取る」の読み方

読み方:なをすててじつをとる
「名を捨てて実を取る」の「名」は「めい」ではなく「な」と読みます。また「実」は「み」ではなく「じつ」と読みます。「名を捨てて実を取る」は「名を棄てて実を取る」「名より実を取る」などのバリエーションがあります。

「名を捨てて実を取る」「名を棄てて実を取る」「名より実をとる」の意味

意味:名誉や名声などのうわべの体裁よりも、実質的な利益を得ることのほうが賢いということ
「名を捨てて実を取る」の「名」は、うわべの名目や体裁のことを意味し、「実」は中身や実質を意味します。そこから、「名を捨て実を取る」はうわべの体裁より実質の利益を取るほうが賢いという意味で使われるようになったと言われています。

「名を捨てて実を取る」の例文

例文1:対面を気にする彼は名を捨てて実を取ることはできないだろう。
例文2:仕事は仕事内容より給与の方が重要と思っている私は、名を捨てて実を取ることに抵抗はない。

「名を棄てて実を取る」の例文

例文1:名を捨てて実を取りたいと思っているが、視聴者の期待を無視するわけにはいかないので、結局は体面を気にするしかない。
例文2:名を棄てて実を取りたいと思って、有名国立大学の教授を辞めて無名の私立大学に来た。

「名より実をとる」の例文

例文1:子供が小さくてまだまだお金がかかるので、今は名より実をとるが大事だろう。
例文2:名より実をとりたいが周りがそれを許してくれない。

「名を捨てて実を取る」をうまく用いる

「名を捨てて実を取る」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。