「花を持たせる」の意味 「花を持たせた」などの例文

「花を持たせる」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「花を持たせる」の意味や「花を持たせた」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「花を持たせる」の読み方

読み方:はなをもたせる
「花を持たせる」の「花」は「華」ではなく「花」の漢字を使います。また「持たせる」は「持つ」ではなく「持たせる」と使役の形で書く必要があります。「花を持たせる」は「花を持たせた」などのバリエーションがあります。

「花を持たせる」の意味

意味:相手を立てるため、勝利や功名を相手にゆずること
「花を持たせる」は連歌の際の慣習が由来だと言われています。連歌は、誰かが歌の上の句の五・七・五を詠み、次の人がそれに付け加えて下の句の七・七を詠むという遊びです。この時、「花」を詠めば見栄えが良くなるので、「花」の句を詠むのは特別なものと考えられていたため、その座の中で高い地位の人が詠み、詠み込む場所も決まっていました。そのため、お題を振る時に特別な誰かに「花」の句を譲るようにしていたところから、名誉を譲るという意味で「花を持たせる」という言葉が使われるようになったと言われています。

「花を持たせる」の例文

例文1:上司に花を持たせるため、顧客の大事なあいさつでは司会を変わった。
例文2:父は来年退職するので、会社の人が花を持たせるつもりで、役職を作ってくれたんだと思う。
例文3:卒業生に花を持たせるために、最後の試合はわざと怪我して試合に出られないふりをした。

「花を持たせた」の例文

例文1:彼をチーム長に推薦して上司に花を持たせた。
例文2:彼を会の最後を仕切らせて花を持たせたらどうだろう?
例文3:負けるのを承知で、彼を出場させたのは、彼に花を持たせたんだよ。

「花を持たせる」をうまく用いる

「花を持たせる」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。