「頭角を現す」の意味 「頭角を現し」「頭角を現した」などの例文

「頭角を現す」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「頭角を現す」の意味や「頭角を現し」「頭角を現した」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「頭角を現す」の読み方

読み方:とうかくをあらわす
「頭角を現す」の「頭角」は「ずつの」ではなく「とうかく」と読みます。また「現す」は「表す」ではなく「現す」を使うのが一般的です。「頭角を現す」は「頭角を現し」「頭角を現した」などのバリエーションがあります。

「頭角を現す」の意味

意味:多数の中で才能や学識が一段と優れていること
「頭角を現す」は唐の時代の埋葬に由来します。当時、死者が亡くなったら、その人の功績や経歴を記した墓誌を一緒に埋めるのですが、その際、文末に墓誌銘という戒めなどの言葉を付け加える習慣がありました。そして、唐の文学者で政治家である柳宗元が亡くなった時に、韓愈が記した墓誌銘の一部に「嶄然見頭角」という言葉があり、これは「ひときわ目立って頭角を現す」ということで、「頭角を現す」の由来になっていると言われています。

「頭角を現す」の例文

例文1:ずっと優秀な人だと思っていたが、この会社に入ってから彼はめきめき頭角を表すようになった。
例文2:彼は絵がとても上手なので、クリエイトなことをさせると頭角を現すんじゃないだろうか。

「頭角を現して」の例文

例文1:営業職になったとたん彼は頭角を現して、いつも営業成績トップに躍り出た。
例文2:彼は研究者になると頭角を現して、いきなりノーベル賞候補にノミネートされた。

「頭角を現した」の意味

例文1:彼は転職するなりじわじわと頭角を現した。
例文2:彼は同じ年頃のグループの中にいながらもダンスがずば抜けてうまく、すぐに頭角を現した。

「頭角を現す」をうまく用いる

「頭角を現す」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。