「図に乗る」の意味 「図に乗って」などの例文

「図に乗る」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「図に乗る」の意味や 「図に乗る」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「図に乗る」の読み方

読み方:ずにのる

「図に乗る」の「図」は「と」ではなく「ず」と読みます。「図に乗る」は「図に乗って」などのバリエーションがあります。

「図に乗る」の意味

意味:いい気になってつけあがること

「図に乗る」は仏教における僧侶の読経に由来すると言われています。僧侶は仏教の供養や祈願などの儀式の際に音階や節をつけながら経文を唱えますが、それを「声明」といい、「声明」の調子を変えることを「図」と言って、うまく転調できることを「図に乗る」と言ったといいます。「図に乗る」はもともとはポジティブな意味で使われていましたが、「調子に乗る」というところから、今では「つけあがる」というネガティブな意味に使われるようになったと言われています。

「図に乗る」の例文

例文1:うまくいった時ほど図に乗るな。
例文2:息子は褒めるとすぐ図に乗るから困る。
例文3:図に乗ると足もとをすくわれるよ。

「図に乗って」の例文

例文1:図に乗ってみんなにいい顔をしてしまった。
例文2:ついつい図に乗って彼のことをけなしてしまったので合わせる顔がない。
例文3:社長が図に乗って大風呂敷を広げてしまったものだから部下は大変です。

「図に乗る」をうまく用いる

「 図に乗る」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。