「徹頭徹尾」の意味と例文

「徹頭徹尾」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「徹頭徹尾」の意味と例文を紹介していきます。

「徹頭徹尾」の読み方

読み方:てっとうてつび
「徹頭徹尾」の「徹頭」は「てつとう」ではなく「てっとう」と読みます。また「徹尾」は「てっび」ではなく「てつび」と読みます。「徹頭徹尾」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「徹頭徹尾」の意味

意味:始めから終わりまで一つのことを貫くこと
「徹頭徹尾」は中国の朱子学の書物である『朱子語類』に由来すると言われています。『朱子語類』は中国の主な思想である朱子学を構築した朱子と門弟たちが交わした言葉を修正し分類した書物です。日本では明治維新に「朱子学」の考えがもてはやされたところから、この言葉が広く使われるようになったと言われています。 「徹」は、貫くことを意味し、「徹頭徹尾」で初めから終わりまで、自らの意思や覚悟を曲げずに貫くことを意味するようになりました。

「徹頭徹尾」の例文

例文1:注文先のクレームは徹頭徹尾発注ミスに関するもので、商品のクオリティに関するものではない。
例文2:社長のことを尊敬しているので、徹頭徹尾社長の右腕となって働きたいと思います。
例文3:目標達成のためには徹頭徹尾、寝る間も惜しんで努力し続けたいと思う。
例文4:今回のシステムエラーは根本的な修正が必要なので、徹頭徹尾きちんと問題点を見直さなくてはならない。
例文5:彼は独自のやり方で成功しているので、私は徹頭徹尾、彼のやり方を真似てみようと思っている。

「徹頭徹尾」をうまく用いる

「徹頭徹尾」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。