「雌雄を決する」の意味と例文

「雌雄を決する」は日常ではあまり聞くことのない故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「雌雄を決する」の意味と例文を紹介していきます。

「雌雄を決する」の読み方

読み方:しゆうをけっする
「雌雄を決する」の「雌雄」は「めすおす」ではなく「しゆう」と読みます。また「決する」は「けする」ではなく「けっする」と読みます。「雌雄を決する」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「雌雄を決する」の意味

意味:勝ち負けの決着を付けること
「雌雄を決する」は『史記・項羽本紀』の中で項羽が残した「願わくは漢王との戦いを挑み、雌雄を決せん」という言葉が由来すると言われています。これは、「できれば漢王との戦いに臨み、決着をつけたい」という意味になります。この言葉の背景には、項羽が長年の戦争にうんざりしていて、漢を一騎打ちで決着をつけたいと思っていたということがあります。ここから「雌雄」はオスとメスを表し、オスの方が強く、メスの方は弱いため、ここから勝負や勝ち負けを意味し、「雌雄を決する」は勝負の決着をつけるという意味に使われるようになったと言われています。

「雌雄を決する」の例文

例文1:次の決勝戦では雌雄を決する試合になるので、みんな張り切っている。
例文2:今日の交渉次第で雌雄を決することになると思うので、慎重に行動してくれ。
例文3:雌雄を決する会議というのに、社長が来ないなんてなんてこった。
例文4:今度の大会では本気で雌雄を決するつもりでがんばるよ。
例文5:雌雄を決する気持ちでプロポーズしてみることにした。

「雌雄を決する」をうまく用いる

「雌雄を決する」は日常ではあまり聞くことのない故事成語です。ただ、論文・小論文では出てくることもあるので正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。