「紺屋の白袴」の意味と例文

「紺屋の白袴」は日常ではあまり耳にしなくなったことわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「紺屋の白袴」の意味と例文を紹介していきます。

「紺屋の白袴」の読み方

読み方:こうやのしろばかま
「紺屋の白袴」の「紺屋」は「こんや」ではなく「こうや」と読みます。また「白袴」は「しろはかま」ではなく「しろばかま」と読みます。「紺屋の白袴」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「医者の不養生」などがあります。

「紺屋の白袴」の意味

意味:他人のことに忙しくて、自分自身のことには手が回らず後回しだということのたとえ
「紺屋の白袴」は、生地を紺に染める染物屋が自分の袴は染めないでいつも白袴をはいていることから由来したと言われています。 そこから、「紺屋の白袴」は人の為には頑張っているのに自分のことには手が回っていないことや後回しにしていることを言うようになったと言います。「紺屋の白袴」は自分にも他人にも使えますが、自分で自分のことを言うのは自分を持ち上げる意味になるので使用するときは注意が必要です。

「紺屋の白袴」の例文

例文1:彼は紺屋の白袴で人の事ばかり気にして、自分のことはまったくかまわない。
例文2:美容院経営をしている彼は、相手の美容にはうるさい割に自分は紺屋の白袴でいつも髪がぼさぼさだ。
例文3:主催者が顧客の食事のチェックをしすぎて、スタッフの分を忘れるなんてまるで紺屋の白袴だな。
例文4:あの人は紺屋の白袴で人に気を配るわりには自分には無頓着だ。
例文5:ボランティアに夢中になって自分が寝込んでしまうなんてまさに紺屋の白袴だよ。

「紺屋の白袴」をうまく用いる

「紺屋の白袴」は日常ではあまり耳にしなくなったことわざです。ですが、知っているといざというときに役立つので、論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。