「胡麻を擂る」の意味 「胡麻を擂って」「胡麻摺り」などの例文

「胡麻を擂る」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「胡麻を擂る」の意味や「胡麻を擂って」「胡麻摺り」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「胡麻を擂る」の読み方

読み方:ごまをする
「胡麻を擂る」の「胡麻」は「ごま」と読みます。また「擂る」は「する」と読みます。「擂る」は「摺る」の漢字を使うこともあります。また、ひらがなで「する」と書いても構いません。「胡麻を擂る」は「胡麻を擂って」「胡麻摺り」などのバリエーションがあります。

「胡麻を擂る」の意味

意味:相手に気に入られようとお世辞を言ったり相手の喜ぶことをしたりすること
「胡麻を擂る」は諸説ありますが、江戸時代末期の『皇都午睡』の「追従するをおべっかといひしが、近世、胡麻を擂ると流行詞に変名しけり」の記述が由来だと言われています。これは、「相手に付き添うことをおべっかと言ったが、近頃は胡麻を擂ることが流行り言葉になった」という意味で、胡麻をすり鉢で潰していく過程で胡麻が飛び散って様々なものにくっつくところ、胡麻を擂る様子が媚びを売るために手を揉むしぐさに似ているというところから、「胡麻を擂る」は相手に気に入られようとお世辞を言ったり相手の喜ぶことをしたりすることを言うようになったと言われています。

「胡麻を擂る」の例文

例文1:彼は胡麻を擂るのが上手いので、部長のお気に入りだ。
例文2:胡麻を擂るのもうまくやらないとわざとらしくなってしまう。

「胡麻を擂って」の例文

例文1:胡麻を擂って取り入ろうと思ったが、その意図を見透かされてしまいかえって警戒されてしまった。
例文2:胡麻を擂ってばかりいる彼はさぞかし気苦労も多いだろうと思う。

「胡麻摺り」の例文

例文1:彼は上司に胡麻摺りをして今の地位についたんじゃないかと噂されている。
例文2:彼は周りに胡麻摺りばかりして全く仕事をしない。

「胡麻を擂る」をうまく用いる

「胡麻を擂る」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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