「こうじる」は「高じる」「講じる」の2つがありますが、意味は異なります。論文・小論文ではきちんと意味を理解して使えるようにしておきましょう。ここでは「高じる」「講じる」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「高じる」と「講じる」の違い
高じる(こうじる)
意味:程度がひどくなる。
「高じる」は程度をはるかに越えてという意味になります。
講じる(こうじる)
意味:講義をする。手段を取る。
「講じる」はレクチャーをするという意味の他に、問題を解決するために考えてその手段を実行する意味があります。
趣味がこうじるは高じるが正しい
「趣味がこうじる」は趣味の程度をはるかに越えてという意味なので、ここでは「高じる」が正解です。
「高じる」の例文
例文1:嫌がらせに我慢していたが、これ以上怒りが高じるようならきっと手を出してしまうだろう。
「怒りがこうじる」は怒りの程度をはるかに越えてという意味なので、ここでは「高じる」を使います。
例文2:彼女と話すようになって恋愛感情が高じてしまい、ついつい告白してしまった。
「恋愛感情が高じる」は恋愛感情の程度をはるかに越えてという意味なので、ここでは「高じる」を使います。
「講じる」の例文
例文1:コロナ禍を教訓にして、今後企業が講じるべき対策を考えておく必要がある。
「企業がこうじる」は企業が手段をとるという意味なので、ここでは「講じる」を使います。
例文2:オリンピックでコロナ感染が広がらないように予防策を講じておくことが何よりも重要なことである。
「予防策をこうじる」は予防策という手段をとるという意味なので、ここでは「講じる」を使います。
論文・小論文で「高じる」「講じる」を使い分ける視点
「こうじる」は「高じる」「講じる」がありますが、意味は異なります。「高じる」は程度がひどくなる、「講じる」は講義をする、手段を取ると覚えておきましょう。論文・小論文ではきちんと意味を理解して書けるようにしておきましょう。