「せいたい」は「生態」「生体」の2つの漢字がありますが、意味はそれぞれ全く違います。論文・小論文ではそれぞれの意味に注意して上手に使い分けて使えるようにしておきましょう。ここでは「生態」「生体」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「生態」と「生体」の違い
生態(せいたい)
意味:生活のありさま。
「生態」は生物が自然界に生きている状態・ありさまのことを言います。他にも人間生活のありのままの姿という意味でも用いられます。
生体(せいたい)
意味:生きもの。
「生体」は生きているままの体を意味します。対義語は「死体」になります。
森のせいたい系を守るは生態が正しい
「森のせいたい系を守る」は森の中の生活のあり様を守ることなので、ここでは「生態」が正解です。
「生態」の例文
例文1:魚の生態を観察するためにめだかを買ってきた。
「魚のせいたい」は魚の生活のありさまのことを言うので、ここでは「生態」を使います。
例文2:若者の生態を知るには、渋谷などの若者に人気の町に行ってみるといい。
「若者のせいたい」は若者の生活のありさまのことを言うので、ここでは「生態」を使います。
「生体」の例文
例文1:銀行では生体認証として手のひらや指紋から本人と確認することができる。
「せいたい認証」は鍵やパスワードに代わる本人認証の仕組みのことをいい、生きものの個体ごとに認証することなので、ここでは「生体」を使います。
例文2:生体肝移植を行ったおかげで、一命をとりとめた。
「せいたい肝移植」は生きたままの肝臓を移植することなので、ここでは「生体」を使います。
論文・小論文で「生態」と「生体」を使い分ける視点
「せいたい」は「生態」「生体」がありますが、意味は違います。「生態」は生きものの生活の姿、「生体」は生きものそのものを表します。論文・小論文ではそれぞれの意味の違いに気を付けて使えるようにしておきましょう。