「つながり」を表す「れんけい」は「連携」「連係」がありますが、よく似ている言葉ですが、細かい点で違いがあります。論文・小論文ではその違いに気をつけて文中で上手に使えるようにしましょう。ここでは「連携」「連係」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「連携」と「連係」の違い
連携(れんけい)
意味:互いに連絡をとって協力しあうこと。
「連携」は、目的を同じくするもの同士がお互いに連絡をとって一緒に協力し合いながら共同作業を行うことを言います。
連係(れんけい)
意味:密接な関係をもつ、つながること。
「連係」は、いくつかの物事が互いに密接な関係をもつことや切れ目のないつながりのことを言います。
異業種れんけいは連携が正しい
「異業種れんけい」は異業種で互いに連絡を取って協力しあうことなので、ここでは「連携」が正解です。
「連携」の例文
例文1:各国で連携を保つため、国同士の話し合いが行われた。
「各国でれんけいを保つ」は各国で連絡をとって協力しあうことなので、ここでは「連携」を使います。
例文2:連携を密にして細かいところにも目を配ったおかげで、イベントは成功することができた。
「れんけいを密にする」は連絡をとって協力を密にし合うことなので、ここでは「連携」を使います。
「連係」の例文
例文1:両者はただ同じ場所にいただけで何の連係もない。
「何のれんけいもない」はお互い何のつながりもないことなので、ここでは「連係」を使います。
例文2:工場での仕事は各パートに分かれていて部品を作るが、連係技で1つの商品が完成する。
「れんけい技」はつながる技のことなので、ここでは「連係」を使います。
論文・小論文で「連携」と「連係」を使い分ける視点
つながりを表す「れんけい」は「連携」「連係」がありますが、その使い方は少々違いがあります。「連携」は協力し合うこと、「連係」はただのつながりのことなので、論文・小論文の中でも意味の違いに気を付けて使いこなせるようにしておきましょう。