「せんしゅ」は「専守」「先取」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの違いを理解して使えるようにしておきましょう。ここでは「専守」「先取」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「専守」と「先取」の違い
専守(せんしゅ)
意味:もっぱら守ることに重点を置く。
「専守」は主に「専守防衛」で使われ、積極的な武力行使を禁じ他国から攻撃を受けたときにのみ武力を行使して自国を防衛することを言います。
先取(せんしゅ)
意味:さきどり。
「先取」は他より先に取ることを意味します。
せんしゅ防衛は専守が正しい
「せんしゅ防衛」は積極的な武力行使を禁じ他国から攻撃を受けたときにのみ武力を行使して自国を防衛することを言うので、ここでは「専守」が正解です。
「専守」の例文
例文1:安全保障は日本の専守防衛の思想を反映している。
「せんしゅ防衛」は積極的な武力行使を禁じ他国から攻撃を受けたときにのみ武力を行使して自国を防衛することを言うので、ここでは「専守」を使います。
例文2:専守防衛の考えから、日本は兵隊ではなく自衛隊を配置している。
「せんしゅ防衛」は積極的な武力行使を禁じ他国から攻撃を受けたときにのみ武力を行使して自国を防衛することを言うので、ここでは「専守」を使います。
「先取」の例文
例文1:5点を先取したので、かなり有利な試合の展開だ。
「5点をせんしゅ」は5点を先に取ることなので、ここでは「先取」を使います。
例文2:先取点を取ったおかげで、攻めの姿勢で試合に臨めた。
「せんしゅ点」は先に取った点のことなので、ここでは「先取」を使います。
論文・小論文で「専守」と「先取」を使い分ける視点
「せんしゅ」は「専守」「先取」がありますが、それぞれの意味は異なります。「専守」は専守防衛がほとんどで、「先取」は先取りの意味です。論文・小論文ではきちんと意味を理解して使えるようにしておきましょう。