「おか」は「岡」「丘」「陸」と漢字がいくつもありますが、それぞれどのように使うか理解できていないと、うまく文章にすることができません。それぞれの違いをきちんと理解するようにしておきましょう。ここでは、「岡」「丘」「陸」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「岡」「丘」「陸」の違い
岡(おか)
意味:周囲よりも小高くなった土地。
「岡」は土地の小高くなったところをいいますが、現在では主に地名や人名などの固有名詞によく使われています。
丘(おか)
意味:周囲よりも小高くなった土地。
「岡」と同じく土地の小高くなったところをいいます。現在では「岡」が固有名詞に使われているのに対して、「丘」は普通名詞によく使われています。
陸(おか)
意味:海から見た陸地を指す。
海の上から見た陸地のことを言い表すとき、「陸」を「おか」と読みます。漁師など主に海で働く人が使う言葉です。「陸」は常用外漢字になります。
海からおかに上がるは陸が正しい
「海からおかに上がる」は、海から陸にあがることなので、ここでは「陸」を使います。
「岡」の例文
例文1:次の駅はいよいよ岡山だ。
地名や人名に「岡」が使われます。
「丘」の例文
例文1:私の家は丘の上にある赤い屋根の小さな家です。
「おかの上」は土地の小高くなったところを指すので、ここでは「丘」を使います。
例文2:丘を越えると目的地が見えてきます。
「おかを越える」は土地の小高くなったところを指すので、ここでは「丘」を使います。
「陸」の例文
例文1:漁師の中には、陸に上がるのを嫌がって一日の船の中で過ごすものもいる。
「おかに上がる」は海から陸に上がるので、ここでは「陸」を使います。
例文2:海の浮力に慣れると、陸にあがったときに体がずっしりと重く感じる。
「おかに上がる」は海から陸に上がるので、ここでは「陸」を使います。
論文・小論文で「岡」「丘」「陸」を使い分ける視点
「岡」は固有名詞ぐらいしか今は使わなくなった言葉で、土地の小高いところを指すには「丘」を使います。そして、「陸」は水中に対する「陸」ということになります。