「虫がいい」の意味 「虫がよすぎる」などの例文

「虫がいい」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「虫がいい」の意味や「虫がよすぎる」などの例文を紹介していきます。

「虫がいい」の読み方

読み方:むしがいい
「虫がいい」の「虫」は「ちゅう」ではなく「むし」と読みます。「虫がいい」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。

「虫がいい」の意味

意味:自分の都合だけを考えて相手のことを考えないことや、図々しかったり厚かましかったりすること
「虫がいい」の「虫」は中国道教の「三尸」に由来すると言われています。「三尸」は「上尸」「中尸」「下尸」の3つを言い、順に首から上の病気を誘発させお金を好ませる、内臓の病気を誘発させ大食を好ませる、下半身の病気を誘発させ色欲を好ませると言われています。そして、この3匹の虫は人の体内にいて、人間の食欲や物欲、色欲などを刺激したり病気を引き起こしたりしていたと考えられていました。そこで、この虫の状態が悪いと、人にとって都合が悪いことになり、反面、虫がいいと人にとって都合がいいと考えるようになったところから、「虫がいい」という意味は都合がいいという意味、「虫がよすぎる」は都合がよすぎるという意味になったと言われています。

「虫がいい」の例文

例文1:結婚して養ってもらおうなんて虫がいい考えよね。
例文2:そんな虫のいいことを言っても誰も本気でとりあわないよ。
例文3:お金だけ出してもらって口は出すななんて虫がよすぎるだろう。

「虫がよすぎる」の例文

例文1:親に甘えるくせに困ってもほっとくなんて虫がよすぎる。
例文2:彼になんでもお任せしようなんて虫がよすぎますよね。
例文3:虫がよすぎる話は詐欺のことも多い。

「虫がいい」をうまく用いる

「虫がいい」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。